「京の都の香の路」1巻 のあらすじ・感想
「京の都の香の路」1巻を読みました。
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〜ネタバレあります〜
医大の受験に失敗して、落ち込んでいる大輝。
医者の家に生まれてプレッシャーがあり、受験のために睡眠を削って頑張って来ました。
気落ちする大輝を見て自殺するのではないかと心配したお香屋の主人、薫。
薫風堂といういかにも京都らしい和のお店に大輝を連れていきます。
お香の優しい香りと薫さんの包み込むような人柄に、大輝は思わず自分をさらけ出して泣いてしまいます。
「聞香」お香の匂いを嗅いで楽しむことを知り、香りを識別する才能を見出されます。
大輝はお香を通して人を癒すセラピストになりたい、と薫風堂で働く決意をします。
他人なのにここまで親身になってくれて、従業員として雇ってもくれる人がいたらいいな・・・
薫さんの、大輝くんにかける言葉があたたかいです。
受験に失敗して荒んでいた大輝を、まずはそっとしておく。
休んで、お香でリラックスして、心の内を語り始めたら
大輝の鼻を褒めてくれる。
お説教がましくなく、
彼の頑張りを讃えてくれる。
読んでいると、こちらまでほっとするような
そんな雰囲気の作品です。
お香を通して、人と出会い成長していく青年の物語。
漫画なのでお香の匂いまでは伝わって来ませんが、
汗によってより魅惑的に変化する夜来香や
水の中で朽ちた伽羅
一体どんな香りがするのか、とっても気になります。
香道具を揃えるのはちょっと敷居が高いですが、和の香水っていいな〜と思い
買ったのが
うさぎ饅頭練り香水の金木犀。
見た目が可愛い。
ほんのり金木犀の甘い香りで気に入っています。
和の世界・・・奥深くて、新しくて大好きです。