「Unfree Speech」を読みました
ジョシュア・ウォンさんの本「Unfree Speech」を読みました。
Unfree Speech: The Threat to Global Democracy and Why We Must Act, Now
Joshua Wong, Jason Y. Ng
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Unfree SpeechThe Threat to Global Democracy and Why We Must Act, Now【電子書籍】[ Joshua Wong ] 価格:1,063円 |
民主活動のリーダーとして10代の頃から大きな役割を果たしてきたジョシュア・ウォンさんのことが気になっていました。
なぜ若い頃から政治に強い関心を抱くようになったのか、逮捕や圧力にも屈せず果敢に行動できるのか、「Unfree Speech」を読んで彼の人となりや考えていることを知りたいと思った。
日本語版もありますが英語の勉強も兼ねて英語版を購入しました。
最初のパートはジョシュアさんが子供だった頃から政党を創設するまでの話。
2つ目のパートではPik Ukに収監されていた時の経験が語られ、最後に民主主義を守るため世界中に行動を求めるメッセージで締めくくられます。
学校の食事を改善するためにソーシャルメディアでキャンペーンを始めたとき、学校側は問題視しますが、ジョシュアさんのお父さんは「息子は何も悪いことをしていない」と理解を示していてジーンときました。
2010年に新しい国民教育のカリキュラム導入が提案され、強い危機感を抱いたジョシュアさんは抗議活動を開始。彼が創設したScholarismのメンバーと共に献身的な努力をした結果、多くの市民が抗議活動に参加するようになり、ついにカリキュラムの導入を停止させるまでの過程は読んでいて胸が熱くなりました。
日本のアニメの話
意外だったのはときどき日本のアニメや漫画の話題が出てくること。
香港の歴史とガンダムのストーリーとの共通点について話が出てきたり、雨傘革命の時の行動で逮捕・収監されていた時には漫画「ワンパンマン」を読むことが楽しみだったと語っていたり。
ジョシュアさんは学生時代の自分のことを「dokuo」と表現していて、これは日本語で独りでいる男性の意味らしいです。この言葉は初めて知りました。私も漫画・アニメ好きなので共通点があって少し嬉しかった。
心に残った言葉
本に出てくる「When we stay silent, no one is safe」と言う言葉が心に刺さりました。
私は会社や学校にいる時、周りに合わせて静かにしていることが良いことだと思っていました。職場で先輩から消極的攻撃を受けた時も自分が我慢すれば済むことだと思って声をあげなかった。
ジョシュアさんのすごいところは学校にいてもPik Ukの施設にいても、おかしいと思ったことに対しては声を上げ続けているところ。
これまで周りの目を気にして行動してこなかった自分を恥ずかしいと思いました。
私にできること
本の最後にジョシュアさんは10つのアクションプランを示してします。すべては無理ですが、自分のできることはやることにしました。
紹介されていた2015年の香港映画「十年」も観ました。じわじわと胸が締め付けられているような息苦しさを感じましたが、最後のストーリーでは少し希望も感じられた。
今後もジョシュアさんや香港で起きていることに注目します。