shrichangの日記

好きな漫画や小説の感想、オンライン講座、心の健康のことなど書きます。

孤独を癒してくれるもの 「後宮の烏」感想

 

白川紺子さんの「後宮の烏」を読みました。

 

後宮の烏 3 (集英社オレンジ文庫) [ 白川 紺子 ]

価格:671円
(2019/12/13 12:56時点)
感想(6件)

 

 

本屋さんで平積みになっているのを見てから、ずっと気になって気になって

やっと購入して読みました。

 

 

 

〜ネタバレあります〜

 

 

 

 

 

 

 

黒髪の美しい「烏妃」と呼ばれる少女が主人公。

 

 

 

イラストも幻想的で綺麗です。

 

 

 

牡丹の花を使った幻術を使います。

 

亡くなった人と話たり、

失くし物を探したり、

不思議な力を持つ彼女。

 

後宮に住み、類まれな能力を持ち、まるで仙女のように美しい。

 

恵まれている女性だと思いませんか?

 

実は、寿雪はとても孤独な少女でした。

生まれながらに過酷な運命を背負っていました。

 

愛する母を亡くした経緯から自責の念に苛まれ、

後宮に入ってからも人と関わらないように生きてきた彼女。

誰にも話せない秘密を抱えていました。

 

そんな孤独でありながらも平和な日々が、帝の訪れによって終わりを告げます。

 

後宮で起こる怪異を解決して欲しいと依頼された寿雪。

一見つっけんどんな態度ですが、実は心優しい彼女

無念のうちに亡くなった彷徨える魂を放っておくことができません。

 

そうして事件を解決するうちに、孤独だった寿雪の周りには人が集まってきます。

彼女を信頼して心を寄せるようになった帝は、足繁く通うようになります(夜伽はしませんが)。

事件をきっかけに知り合い、寿雪の侍女となった九九。

 

人との関わりをあえて避けてきた寿雪ですが、

その温もりに心癒され、同時に重荷にも感じています。

 

心に残ったシーンがあります。

 

寿雪の側で仕えるようになった少女、九九。

彼女を守るために、寿雪は良かれと思って1人で行動したり

物を贈って喜ばせようとしたりします。

 

心から寿雪を思っている九九は、そんな彼女に苛立ちを感じます。

本当の信頼関係は、頼りあって成立するものですよね^^ 

 

寿雪は自分をひとりで大丈夫だと思っている

 

秘密をひとり抱え込んでいる。

 

でも、九九は何も言わなくてもそんな寿雪の孤独をちゃんとわかってくれていたんです!

 

寿雪の秘密をうすうす察していて

でもそれで関係が変わるわけでもなく、 寿雪をあるがまま受け入れてくれている。

 

何気ないシーンですが、余計に心に刺さりました。

フィクションですが、現実にこういう関係ってあったらいいなと願わずにはいられない。

 

shrichangは 自分から心を開いて人に頼ることが苦手なので、余計そう思うのかもしれません。

 

大好きな作品が増えました。