shrichangの日記

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紫式部を思わせる、敏腕官僚な姫君

「平安あや解き草紙」にはまっております。

 

平安あや解き草紙 ~その姫、後宮にて天職を知る~【電子書籍】[ 小田菜摘 ]

価格:638円
(2019/12/13 12:51時点)
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 〜ネタバレあります〜

 

 

 

 

 

舞台は平安時代後宮

まさに、源氏物語の世界です。

 

 

主人公である藤原伊子が、面白いのです。

 

左大臣家の姫君で、御年32歳独身。

 

現代だったらなんてことないですけど、当時の基準から言えば

珍しいのでしょうね。

この身分の女性で、三十路で未婚というのは。

 

 

それには、事情がありました。

 

元々は、東宮妃になる予定だった伊子姫ですが、

とある事情により、入内ができなくなってしまいます。

 

 

それから約10年。

 

母亡き後、女主人として一家を切り盛りしてきた伊子に

とんでもない話が持ちかけられます。

 

 

な、な、なんと、16歳になったばかりの新しい帝に

妃として所望されたのです!

 

そんなことあり得ない、自分の子供のような年齢の帝の

妃になんて!!

と、申し出を固辞する伊子。

 

何かの間違いではないのか。

年老いた自分の姿を見たら、幻滅して諦めてくれるんじゃないか。

 

と、考える伊子。

 

妥協策をとり、内侍として出仕することになります。

 

しかし! 

帝は本気で伊子のことが好きだったのです。

帝が幼かった頃、おもしろい説話を話して聞かせてくれた伊子。

彼女の聡明さや明るさに惹かれたと言います。

 

こんな風に真っ直ぐに、「初恋の人です」なんて告白されたら!

子供くらいの年齢でもグッとくるんじゃないでしょうか。

 

でも、伊子には、かつて恋人がいました。

 

式部卿宮、嵩那(たかふゆ)。

 

 

後朝の歌で、伊子の年齢を侮辱するような内容を書いた男。

実は、それは完全なる誤解でした!

 

10年ぶりに再会した彼もまた、伊子への思いを断ち切れないでいました。

 

誤解が解け、改めて嵩那の人柄に触れて惹かれていく伊子。

 

そんなふたりの仲を知っており、楔を打とうとする帝。

 

 

この三角関係の緊張感、なんとも言えず好きです。

それでいて、嵩那も帝もお互いを思いやっているのですよ。切ないなあ

 

 

 

後宮では妃同士の嫉妬や、物の怪の事件なども起こります。

 

それらを、伊子は内侍として

穏便に、後宮の人々を守りつつ、解決しようとしていきます。

 

 

伊子の乳姉妹・千草とのガールズトークが、

ポンポン歯に衣着せぬ調子で、

小気味がいいです。

 

 

深刻にならずに読めてワクワクできる素敵な本、見つけました。

 

 

本日のおやつ、

コンビニでつい手に取ってしまったトッポ。

 

 

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「安納芋」と聞くだけでなんとなーく美味しそうに思えます。

事実、美味しかったです