皇帝つき女官は花嫁として望まれ中(1)のあらすじ・感想
皇帝つき女官は花嫁として望まれ中(1)
コミック版を読みました。
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転生ものはこれまでなんとなく敬遠してましたが
この作品はすんなり読めて・・・止まらなくなりました。
〜ネタバレあります〜
オルウェン王国に住む、イノシシを倒したことで有名な
貴族令嬢リーゼ。
彼女には、ラザネイト帝国の騎士だったという前世の記憶があります。
帝国には
「原初の光」と呼ばれる不思議な力の源があり、それによって皇族たちは魔力を得ていました。
襲われた皇族の少年を守るため、命を落としてしまった前世のリーゼ。
100年後、彼女は前世で警護していた皇子と巡り会うことになります。
当時は少年の外見をしていたエグバードは、成長して皇帝になっていました。
年齢150歳ながら、容姿端麗の青年にしか見えない皇帝。
ラザネイト帝国により庇護を受けている諸国を皇帝が訪問する慣わしがあり、
エグバード皇帝はリーゼの住むオルウェン王国にやって来たのでした。
皇帝に仕えるただひとりの女官を選ぶため、王宮に集められた女性たち。
皆がなんとか女官になりたいと切望するなか、
前世の記憶を持つリーゼはラザネイト帝国との関わりを避けたい、と願っていました。
皇帝に代わり、その場を取り仕切るのは公爵アルセード。
長い黒髪が美しい、柔らかな印象の男性です。
一方、アルセードに頼まれて女官候補たちを審査するシディスは、
短髪で凛々しい騎士姿をしています。
リーゼは彼に見覚えがあるような気がします。
そして、シディスも剣だこのある彼女に目を留めました。
皇帝の印象を聞かれ「守りがいがある」と答えるリーゼ。
シディスはいきなり彼女の手を取ると、女官に推薦する
と宣言します。
断りきれず、皇帝一行と行動を共にすることになったリーゼ。
たった一人の皇帝付き女官に選ばれたというのにあまり嬉しそうではない様子の彼女に、アルセードは興味を抱きます。
女官に推薦した際、突然リーゼの手をつかんでしまったことを謝るシディス。
再びシディスに手を握られたリーゼは、気持ちが安らぐような不思議な感覚に包まれます。
そんなふたりを見た皇帝はびっくりして声をあげるのですが
それはなんと犬の鳴き声でした。
何者かによって魔力が歪められたため、犬語しか話せなくなってしまったという皇帝。
その原因となった人物がオルウェン王国にいると考え、真相を究明しようというのです。
このことは女官には秘密にしておく予定だったが、知られてしまった。
リーゼがこの秘密を口外しないようにするため、
シディスまたはアルセードと婚約することを求められます。
ふたりのうちどちらかを選ぶよう言われるリーゼですが
選べない・・・
アルセードに
じゃあ
キスするならどっち?
と聞かれて真っ赤になるリーゼ。
さらに
試してみる・・・?
と顔を近づけてくるアルセード。
ここで、しびれを切らしたシディスが
リーゼをぐいっと引き寄せて
自分が婚約者になる
と言い放つのでした。
**********
皇帝エグバードは知的な印象の美形ですが、
この巻では「ワン」とか「きゅうん」などの犬語しか発しません。
何を言っているか分かりませんが、かわいい・・・
リーゼが婚約を迫られた時、
彼女を誘惑しようとするアルセードからリーゼを奪い、
自分が婚約する、
と言い切るシディスはかっこよかったです。
どうやら、リーゼとシディスは前世で何らかのつながりがあった様子・・・
初対面なのに、お互いに絆を感じているようです。
タイプの違うふたりの美形にいきなり婚約を望まれる、というまるで夢のような展開ですが
リーゼは何かおかしい・・・と気づいています。
皇帝の命を狙う陰謀も絡んできて、今後の展開が気になります。
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